サンクスページとは?お問い合わせ完了後に商談を逃さない作り方と文言例

公開日 2026.09.23 更新日 2026.09.25 読了目安 約13分

サンクスページとは、フォーム送信の完了後に表示する専用ページです。BtoBの問い合わせ・資料請求向けに、入れるべき6要素、そのまま使える文言例、計測設定、そして「ご連絡します」で終わらせない次アクション設計の3型を実測データつきで解説します。

サンクスページとは、問い合わせフォームや資料請求フォームを送信した直後に表示する専用ページです。サンキューページ、Thanksページとも呼ばれます。送信完了を伝えるだけの画面に見えますが、専用URLを持たせることでコンバージョン計測ができ、さらに「次に何をしてもらうか」を設計できる場所でもあります。

BtoBサイトでは、このページが見込み客の熱量が最も高い瞬間にあたります。にもかかわらず「担当者よりご連絡いたします」の一文で終わっているケースが少なくありません。この記事では、入れるべき要素と文言例をまず示したうえで、そこから商談につなげる設計を実測データとともに解説します。

サンクスページとは:役割と、専用URLが必要な理由

3つの役割

サンクスページには役割が3つあります。

  1. 送信完了の通知 — 正常に送信されたことを伝え、二重送信を防ぐ
  2. コンバージョンの計測 — 専用URLへの到達をコンバージョンとして数える
  3. 次のアクションへの誘導 — 資料の提示、日程予約、その場での商談など

1つ目だけを目的にしているサイトが多いのですが、2つ目と3つ目を設計しているかどうかで成果が変わります。

専用URLを持たせる理由

フォーム送信後に同じページ上でメッセージを出す実装(JavaScriptで表示を切り替える方式)だと、URLが変わりません。この場合、Googleアナリティクスの標準設定ではコンバージョンを数えられず、広告の最適化にも使えません。

/contact/thanks/ のように独立したURLを用意するのが基本です。これによりGA4の「ページビュー」をキーイベントに設定でき、Google広告・Meta広告のコンバージョンタグも設置できます。

ECとBtoBで役割が違う

同じサンクスページでも、業態によって置くべき内容が変わります。

EC・通販 BtoB(問い合わせ・資料請求)
送信直後の状態 購入完了(取引が成立) 検討中(これから比較が続く)
次にしてほしいこと 会員登録、SNSフォロー、再訪の動機づけ 早期の接触、他社比較の前に話すこと
置くと効くもの クーポン、配送情報、関連商品 資料、導入事例、日程予約、即時商談の導線
時間の価値 比較的ゆるやか 急速に下がる(他社にも同時に問い合わせている)

BtoBで重要なのは、送信した相手の検討がまだ続いているという前提です。ECのように「購入が終わった相手」ではなく、この後も比較が続く相手だと考えて設計します。

サンクスページの作り方:お問い合わせ完了ページに入れる6つの要素

# 要素 目的
1 送信完了の明示 正常に届いたことを伝え、不安と再送信を防ぐ
2 返信の目安時間 「3営業日以内」など具体的に。待たせる場合ほど必須
3 自動返信メールの案内 届かない場合の連絡先も添える(迷惑メール対策)
4 次のアクション 日程予約、その場で話す、関連資料など
5 待ち時間に読めるもの 導入事例、料金ページ、FAQ
6 緊急時の連絡先 電話番号など。急ぎの相手を取りこぼさない

1〜3は「不安を消す」要素、4〜6は「機会を活かす」要素です。1〜3だけで構成されたサンクスページは珍しくありません。

サンクスページの文言例・例文テンプレート

そのまま使える文面を用途別に示します。自社のトーンに合わせて調整してください。

問い合わせ完了

お問い合わせありがとうございます

送信が完了しました。
内容を確認のうえ、担当者より3営業日以内にご連絡いたします。

ご登録のメールアドレスへ自動返信メールをお送りしました。
届いていない場合は迷惑メールフォルダをご確認いただくか、
info@example.com までご連絡ください。

お急ぎの場合はお電話でも承ります(平日10:00〜18:00 / 03-0000-0000)

資料請求完了

資料のご請求ありがとうございます

ご入力いただいたメールアドレス宛に、ダウンロードURLをお送りしました。
数分経っても届かない場合は、下記よりお問い合わせください。

▼あわせてご覧いただける資料
・導入事例集(PDF)
・料金・プラン一覧

セミナー・ウェビナー申込完了

お申し込みありがとうございます

お申し込みが完了しました。
開催前日に、参加用URLをメールでお送りします。

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当日までによくあるご質問をご覧ください

文言を書くときの注意

  • 「後日」「追ってご連絡」は避ける — 期限が不明だと相手は他社の返信を待ちます。「3営業日以内」と具体的に書くほうが、相手が他社の返信を待つ時間を減らせます(掲示した期限は必ず守れる値にしてください)
  • 自動返信メールの案内を必ず入れる — フォーム経由のメールは迷惑メール判定されることがあります
  • お詫びの言葉は不要 — 「お手数をおかけしました」は送信を負担だったと認めることになります

「担当者よりご連絡します」で終わると何が起きるか

ここからが本題です。文言を整えても、商談が増えるとは限りません。

米国の研究では、リード発生から5分以内に架電した場合、30分後に架電した場合と比べて相手と接触できる確率が100倍、商談に進む確率が21倍になると報告されています(2007年、MIT客員研究員のJames Oldroyd博士と、インサイドセールス支援企業InsideSales.comによるLead Response Management Study)。なお100倍・21倍は確率の比であり、商談化率がそのまま21倍になるという意味ではありません。

さらに2011年のHarvard Business Review掲載論文では、米国企業2,241社を調査した結果、1時間以内に応答できた企業は37%、30日以内に応答した企業の平均応答時間は42時間と報告されています。

つまり「3営業日以内にご連絡します」と書いた時点で、相手が比較検討を終えている可能性があります。サンクスページは待たせる宣言をする場所になりがちなのです。

研究データの詳細と、5分以内コールを実際に運用したときの限界はスピードtoリードとは?5分以内コールの限界で扱っています。

次アクション設計の3型

サンクスページの出口は、大きく3つに分かれます。

型 仕組み 向いているケース 必要な体制
①メール待ち型 自動返信を送り、担当者が後から連絡 問い合わせが少ない、専任担当がいない なし(ただし初動は遅くなる)
②日程予約型 カレンダーを埋め込み、その場で商談日時を確定 問い合わせが一定数ある、担当者の予定が読める 日程調整ツール、カレンダー連携
③即時商談型 「今すぐ話す」ボタンを置き、その場でオンライン商談を開始 検討度の高い相手を逃したくない 即応できる担当者、または自動応対

①から③に進むほど、送信から接触までの時間が短くなります。②と③は併用でき、担当者が出られないときは②にフォールバックする設計が現実的です。

日程調整そのものを減らす・なくす考え方は日程調整をなくすという選択肢に、ツールの比較は日程調整の自動化ガイドにまとめています。

実測データ:③即時商談型を設置した結果

ここからは、当社(My Alarm株式会社)が提供するツール「ノンアポ」(サイトにタグを設置し、訪問者が面談ボタンを押すとその場で担当者とオンライン商談が始まる当社製品)を導入したBtoBサイトで計測した一次データです。本記事が推奨する③即時商談型は当社の販売製品にあたるため、その点をお断りしたうえで、公開できるのは1社・1ヶ月分のみですが前提条件をそのまま記載します。

計測条件:月間約500UUのBtoBサイト(商材はBtoB向けSaaS、月額3万〜25万円)、計測期間1ヶ月。サイトにタグを設置し、「今すぐ話したい」となった訪問者が面談ボタンからその場で担当者とオンライン商談を開始できる状態にしました(商談開始まで最短30秒。営業担当者のカレンダーと連携し、予定が空いている時間だけ「対応可能」と表示。担当者が出られないときはその場で日程予約に切り替え)。この計測時点ではAIによる一次応対は使っておらず、面談ボタンからの直接接続のみです。

結果:この導線経由の商談が6件発生し、うち3件が成約しました。

項目 値
月間UU 約500
計測期間 1ヶ月
発生した商談 6件
成約 3件
受注率 50%(3件÷6件)
商談開始までの最短時間 30秒

この数字の限界も明記します。 1社・1ヶ月・6件という小さな母数であり、一般的な平均値ではありません。業種・単価・サイトの流入質によって再現性は変わります。詳細な前提条件と再現手順はアポなし商談で受注率50%になった実例に記載しています。

受注率が高かった要因のひとつは「相手が聞きたいと思った瞬間に話せたこと」ではないかと考えています(商談6件という母数では要因を統計的に特定できないため、あくまで仮説です)。

サンクスページの計測設定

GA4でコンバージョンを計測する

専用URL(例:/contact/thanks/)を用意したうえで、GA4の管理画面から次の順に設定します。

  1. 「管理」→「データの表示」→「イベント」→「イベントを作成」で、「event_name が page_view と完全一致」かつ「page_location が /contact/thanks/ を含む」の2条件を指定したカスタムイベント(例:contact_thanks)を作る。event_name の条件を入れないと、scrollやsession_startなど他のイベントでも発火し、1件の到達が複数回計上されます
  2. 作成したイベントを「キーイベント」としてマークする
  3. Google広告と連携している場合は、コンバージョンとしてインポートする

直帰率を成果指標にしない

サンクスページの直帰率は高くなるのが自然です(目的を達成した相手が離脱するため)。見るべきは直帰率ではなく、サンクスページから次のアクション(日程予約・商談開始・資料閲覧)に進んだ割合です。

noindexにするかどうか

サンクスページは検索結果に出す必要がないため、noindex を設定するのが一般的です。ただしrobots.txtでブロックしてはいけません。ブロックするとクローラーがページを取得できず、meta robotsに書いた noindex 自体を読み取れないため、かえってURLだけがインデックスに残ることがあります。robots.txtは触らず、meta robotsの noindex で対応してください。なおrobots.txtはクローラー向けの指示であり、ブラウザ上で動くGA4タグや広告のコンバージョンタグには影響しません。

よくある失敗5つ

なお、フォームそのものの入力完了率を上げる施策はEFOツール比較8選|料金を公式サイトで確認した一覧と選び方で扱っています。サンクスページは送信「後」、EFOは送信「前」の話で、担当する工程が違います。

1. URLが変わらない実装になっている JavaScriptで表示を切り替えるだけだと計測できません。専用URLを用意します。

2. 返信の目安が書かれていない 「追ってご連絡します」では、相手は他社の返信を待つ時間に使えません。

3. 自動返信メールが迷惑メールに入っている サンクスページに「届かない場合は」の案内がないと、そのまま音信不通になります。

4. 次のアクションが何もない 最も温度が高い瞬間に、読むものも進む先も用意されていない状態です。

5. 資料ダウンロード後に即架電している ホワイトペーパーのダウンロード直後の架電については、約92%が否定的と回答した調査があります。資料DL後の導線設計はホワイトペーパーの作り方で扱っています。

よくある質問

サンクスページとは何ですか?

問い合わせフォームや資料請求フォームを送信した直後に表示する専用ページです。サンキューページ、Thanksページとも呼ばれます。送信完了を伝えるだけでなく、専用URLを持たせることでコンバージョン計測ができ、さらに日程予約や資料提示といった次のアクションへ誘導する場所としても機能します。

サンクスページに何を書けばいいですか?

最低限として「送信完了の明示」「返信の目安時間」「自動返信メールの案内」の3つ、加えて「次のアクション」「待ち時間に読めるコンテンツ」「緊急時の連絡先」を置きます。返信の目安は「後日」ではなく「3営業日以内」のように具体的に書くほうが、相手が他社の返信を待つ時間を減らせます。

サンクスページに専用URLは必要ですか?

コンバージョンを計測するなら必要です。同じページ上でJavaScriptによって表示を切り替える実装だとURLが変わらないため、GA4の標準設定ではコンバージョンを数えられず、広告の最適化にも使えません。/contact/thanks/ のような独立したURLを用意してください。

サンクスページはnoindexにすべきですか?

検索結果に表示する必要がないため、meta robotsで noindex を設定するのが一般的です。ただしrobots.txtでブロックしてはいけません。ブロックするとクローラーが noindex を読み取れず、URLだけがインデックスに残ることがあります。

サンクスページの直帰率が高いのですが問題ありますか?

問題ありません。目的を達成した相手が離脱するため、直帰率は高くなるのが自然です。見るべき指標は直帰率ではなく、サンクスページから次のアクション(日程予約・商談開始・資料閲覧)に進んだ割合です。

サンクスページで商談は増えますか?

出口の設計しだいです。「担当者よりご連絡します」で終わる場合、接触までの時間は担当者の稼働に依存します。日程予約カレンダーを置けばその場で商談日時が確定し、即時商談の導線を置けば送信直後に話が始まります。当社製品「ノンアポ」を導入したサイトでの実測では、その場で商談を開始する導線で1ヶ月に6件の商談・受注率50%でしたが、月間約500UU・1ヶ月・1社の限定条件下の値であり、一般的な平均ではありません。

まとめ

  • サンクスページとは、フォーム送信の直後に表示する専用ページ。役割は「送信完了の通知」「コンバージョン計測」「次のアクションへの誘導」の3つ
  • コンバージョンを計測するには専用URLが必須。JavaScriptで表示を切り替える実装では数えられない
  • 入れるべきは6要素(送信完了の明示/返信の目安時間/自動返信の案内/次のアクション/待ち時間に読めるもの/緊急時の連絡先)。前半3つだけで終わっているケースは珍しくない
  • 文言は「後日ご連絡」ではなく「3営業日以内」と具体的に。ただし文言を整えても、待たせる構造は変わらない
  • 出口はメール待ち型・日程予約型・即時商談型の3つ。後者ほど送信から接触までが短くなり、併用してフォールバックさせる設計が現実的
  • BtoBのサンクスページは「購入後の画面」ではなく「比較検討の途中」。送信後も相手の検討は続く前提で設計する

自社サイトにどれだけ商談化の余地があるかは、商談化の余地 診断ツールで3分で試算できます。問い合わせから商談に至る全体の歩留まりは商談化率・受注率・成約率の計算式と平均目安で整理しています。

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