日本国内のBtoB企業が実際に導入できるAI SDRツール9製品を「リスト起点・サイト起点・フォーム起点」の3タイプに分類して比較。公式サイトで確認した料金、商談1件あたりコストで損益分岐を出す計算表、4つの質問で絞る選び方まで解説します。
AI SDRツールとは、見込み客の検知・調査から初回接触、会話、商談化までの営業の上流工程を、AIが相手の状況に応じて自律的に進めるソフトウェアです。ただし同じ「AI SDR」を名乗る製品でも、**まだ接点のない企業へ仕掛けるもの(リスト起点)、今サイトに来ている訪問者を商談化するもの(サイト起点)、すでに獲得したリードの初動を速めるもの(フォーム起点)**の3タイプに分かれ、タイプごとに解決する課題がまったく別です。機能一覧を横に並べても選べないのは、このためです。
この記事では、日本国内のBtoB企業が実際に導入できる9製品に絞り、起点別に整理したうえで、月額ではなく「商談1件あたりのコスト」で損益分岐を出す方法まで解説します。英語圏向けに設計され日本語サポートや国内企業データを持たない海外製品は、検討候補になりにくいため除外しました。料金は2026年9月17日時点で各社公式サイトを確認したものです(Agentforce SDRのみ2026年8月時点の確認)。
AI SDRツールが「機能比較」では選べない理由
AI SDRの比較記事を何本か読むと、機能が多い製品ほど良く見える構成になっていることに気づきます。「会話・広告・資料・予約・追客の5領域をカバー」といったマトリクスは分かりやすい一方で、カバー範囲の広さは、自社の課題が解決するかどうかとは別の話です。
実際に起きるのは次のような失敗です。
- サイトへの流入が月200UUしかない会社が、サイト訪問者を商談化する高機能ツールを月15万円で導入し、そもそも接触対象が足りずに終わる
- 問い合わせは毎月40件来ているのに初動が翌営業日になっている会社が、新規リストへメールを撒くアウトバウンド型を導入し、既存リードを取りこぼしたまま母数だけ増やす
- 商談は足りているのに議事録作成に時間がかかっている会社が、商談獲得型のAI SDRを導入し、本当のボトルネックが残る
いずれも製品の質ではなく、「商談がどこから生まれるか」と「ツールがどこから仕掛けるか」がずれていることが原因です。そこで本記事では、機能数ではなく起点でタイプを分けます。
3つの起点:リスト起点・サイト起点・フォーム起点
| タイプ | 起点 | AIが最初に接触する相手 | 解決する課題 | 代表的なツール |
|---|---|---|---|---|
| ①リスト起点(アウトバウンド型) | 企業リスト・インテントデータ | まだ自社を知らない企業の担当者 | 商談の母数が足りない | Sales Marker、リードダイナミクス |
| ②サイト起点(インバウンド型) | Webサイトの訪問者 | 今サイトを見ている匿名の見込み客 | 流入はあるのに商談化しない | Qualified、Meeton ai、Mazrica Engage、チャネルトーク、ノンアポ |
| ③フォーム起点(ハンドオフ型) | 送信済みフォーム・既存リード | すでに問い合わせ・資料請求をした相手 | 初動が遅く熱が冷める | immedio、Agentforce SDR |
①は「まだ来ていない相手を連れてくる」、②は「来ている相手を逃さない」、③は「来た相手に速く返す」ツールです。この3つは競合ではなく、ボトルネックの位置が違うだけです。
自社がどれに当てはまるかは、次の2つの数字で判断できます。
- 先月のサイト流入(UU)と問い合わせ件数 — 流入が月数千UUあるのに問い合わせが月数件なら②、そもそも流入が月100UU未満なら①
- 問い合わせから初回接触までの平均時間 — 1時間を超えているなら③(または②)
母数が足りないのか、取りこぼしているのか、返すのが遅いのか。ここを取り違えると、どの製品を選んでも成果は出ません。リード応答速度が商談化率に与える影響についてはスピードtoリードの解説記事で研究データを挙げて整理しています。
AI SDRツール比較一覧:9製品の料金と分類
比較の前提を明示します。
- 料金は2026年9月17日時点で各社公式サイトに掲載されていたもののみを記載し(Agentforce SDRのみ2026年8月時点の確認)、掲載がないものは「要問い合わせ」としました
- 為替・改定・プラン改編で変わるため、検討時は必ず公式ページで再確認してください
- 掲載基準は「日本語で運用できるか、または日本法人・国内代理店を通じて導入できること」です。英語のみで提供され日本語サポートを持たない海外製品(AiSDR、11x、Artisan、Warmlyなど)は、国内BtoBの検討候補になりにくいため除外しました
- ノンアポは当メディアの運営元であるMy Alarm株式会社の製品、リードダイナミクスは同社の姉妹サービスです(後述の該当箇所でも明記します)
| ツール | 起点 | 提供元 | 料金(公式掲載ベース) | 日本語 |
|---|---|---|---|---|
| Sales Marker | ①リスト | 株式会社Sales Marker | 要問い合わせ | 国産 |
| リードダイナミクス | ①リスト | My Alarm株式会社 | 月額3.9万円〜(初期費用0円) | 国産 |
| Qualified(Piper) | ②サイト | Qualified(Salesforce傘下) | 要問い合わせ | 英語中心(Salesforce経由で要確認) |
| Meeton ai | ②サイト | DynaMeet株式会社 | 基本 月15万円〜(税抜・月3万セッションまで)+商談化5万/追客5万 | 国産 |
| Mazrica Engage | ②サイト | 株式会社マツリカ | 要問い合わせ(2026年8月時点では年額72万〜360万円を公開) | 国産 |
| チャネルトーク | ②サイト | Channel Corp.(日本法人あり) | 無料〜/Early Stage 月2,700円〜/Growth 月9,000円〜(税別・割引適用時)+AI応対50円/件 | 完全対応 |
| ノンアポ | ②サイト | My Alarm株式会社 | 初期費用0円/月額9,900円/ID(税込・12ヶ月契約) | 国産 |
| immedio | ③フォーム | 株式会社immedio | 要問い合わせ | 国産 |
| Agentforce SDR | ③フォーム | Salesforce | 従量課金(1アクション0.10ドル、または1会話2ドル)。日本向け価格は要問い合わせ | 対応 |
表を見て分かるとおり、国内向けのAI SDR市場は、金額を公開していない製品が半数を占めます。9製品の内訳は、金額を公開しているものが4製品(リードダイナミクス、Meeton ai、チャネルトーク、ノンアポ)、完全に非公開で問い合わせが必要なものが4製品(Sales Marker、Qualified、Mazrica Engage、immedio)、残るAgentforce SDRは米国の従量単価のみ公開で日本向け価格は要問い合わせ、という構成です。比較検討に時間がかかる構造になっているため、後述する「商談1件あたりコスト」の考え方を先に持っておくと、ベンダーとの商談で聞くべきことがはっきりします。
タイプ①リスト起点(アウトバウンド型)の主要ツール
まだ接点のない企業に対して、AIがリストを作り、調べ、メールやフォーム、電話で接触します。商談の母数そのものを増やしたい場合の選択肢です。
このタイプは海外製品の数が多い領域ですが、いずれも英語圏のメール文化と企業データベースを前提に設計されており、日本企業へのアプローチでは文面の品質と国内企業データの網羅性が壁になります。国内で実運用できる製品は限られ、実質的に次の2つが中心です。
Sales Marker(国産)は、ターゲット企業の検索行動(インテントデータ)を検知し、関心が高まったタイミングでフォーム・メール・電話から接触する「インテントセールス」を掲げています。日本企業のデータを前提にしている点が海外製との違いです。料金は要問い合わせです。
リードダイナミクス(国産)は、AIフォーム営業を中核に、企業リスト作成・クリック検知・日程調整・CRMなどを組み合わせた統合型で、月額3.9万円〜・初期費用0円と料金を公開しています。なお本メディアの運営元であるMy Alarm株式会社の姉妹サービスであるため、公平な評価のために事実のみを記載します。同じリスト起点の国産製品にはSales Markerのように料金非公開のものがあるため、価格の順位づけはできません。優劣ではなく用途で分けると、リスト起点は「まだ接点のない相手の母数そのものを増やしたい場合」、後述のサイト起点は「すでにサイトに来ている相手を取りこぼしたくない場合」に向きます。
リスト起点を検討する際の注意点は2つあります。1つは、メールやフォームの大量送信は開封率・返信率が年々下がっており、送る量を増やすほど成果が伸びるわけではないこと。もう1つは、特定電子メール法や個人情報保護法への配慮が必要になることです。詳しくはAI SDRの仕組みと導入の注意点にまとめています。
タイプ②サイト起点(インバウンド型)の主要ツール
すでにサイトに来ている訪問者に対して、AIが会話し、商談化まで持っていきます。「流入はあるのに問い合わせが増えない」「問い合わせフォームが最後の関門になっている」場合の選択肢です。
**Qualified(Piper)**は、Piper Conversations(サイト上でのリアルタイム会話)、Piper Email、Piper Meetings、Piper Offersという製品群でインバウンドリードの商談化を担います。公式サイトの著作権表記が「© Copyright 2026 Salesforce, Inc.」となっており、現在はSalesforce傘下です。Salesforce環境を前提とした構成で、料金は非公開。国内で検討する場合は、日本語対応の範囲と導入形態をSalesforce経由で確認する必要があります。すでにSalesforceを全社導入しているグローバル企業以外は、後述の国産製品のほうが検討を進めやすいのが実情です。
Meeton ai(国産)は、会話(Chat)・広告(Ads)・資料(Library)・商談予約(Calendar)・追客(Email)を1つのプラットフォームで担う統合型です。基本プランが月15万円〜(税抜、月3万セッションまで)、商談化アドオンが+5万円、追客アドオンが+5万円で、フル構成は月25万円〜。セッション数が月3万を超えて10万までなら+6万円、10万超〜30万なら+12万円が加算されます(30万超は要相談)。年額前払いで2ヶ月無料になります。機能の網羅性では国内で最も広い部類ですが、そのぶん投資額も大きく、後述する損益分岐の計算が欠かせません。
Mazrica Engage(国産)は、AIチャット「Hana」とAIメール生成「Fumi」、コンテンツハブを組み合わせた製品です。2026年8月時点では年額72万円(AI対応100回/月)〜360万円(1,000回/月)が公開されていましたが、2026年9月17日に確認した時点では公式の製品ページに料金の掲載が見当たらず、要問い合わせに変わっています。検討時は直接確認してください。
チャネルトークは接客チャット・CSの一元化ツールで、AI SDR専業ではありませんが、サイト上でAIが会話する点で比較対象になります。無料プランがあり、Early Stage が月2,700円〜、Growth が月9,000円〜(いずれも税別・割引適用時)。AIエージェント「ALF」はチャット1問い合わせあたり50円の成果課金です。サポート・FAQ対応が主目的で、商談獲得をKPIに置く製品とは設計思想が異なります。この違いはAI SDRとチャットボット・Web接客ツールの違いで詳しく整理しました。
ノンアポ(当社製品)は、サイトにタグを1行設置すると、AIが訪問者の質問に回答し、「今すぐ話したい」となった相手が面談ボタンからその場で担当者とオンライン商談を始められるツールです。商談開始まで最短30秒、担当者が出られないときはその場でカレンダーの空き枠から日程予約に切り替わります。初期費用0円、月額9,900円/ID(税込・12ヶ月契約。2026年9月17日時点)。流入量ではなくID数だけで決まる定額課金で、1IDから始められます(本記事の比較対象にも、チャネルトークの無料プランのようにさらに低額から始められる製品があります)。月間500UUのサイトで1ヶ月計測し商談6件・うち3件成約(受注率50%)というアポなし商談で受注率50%になった実例を公開しています(当社1社・1ヶ月・特定条件下の自社実測値であり、一般的な平均値ではありません)。
サイト起点で共通する前提は、サイトに一定の流入があることです。流入が月数百UUに満たない場合、AIが会話できる相手の絶対数が少なく、投資に見合う商談数は期待しにくくなります。その場合はタイプ①で母数を作るほうが先になります。
タイプ③フォーム起点(ハンドオフ型)の主要ツール
すでに問い合わせ・資料請求をした相手に対して、初動の速さと確実な引き渡しを担当します。
immedio(国産)は、フォーム送信直後のサンクスページで日程調整を表示し、関心が最も高い瞬間に商談を確定させる製品です。AIによる顧客リサーチ、資料閲覧からの関心領域の提示、担当者の自動割り振りに対応しています。公式サイトでは、タイミーのCV直後の商談化率97.8%、Sansanの商談処理工数60%削減、Legalscapeの商談数4.5倍といった導入事例が公開されています(いずれもimmedio社が公表する数値で、計測期間と比較対象は各事例ページで確認してください)。料金は要問い合わせです。
Agentforce SDR(Salesforce)は、Salesforce内のリードに対して自動で応答・追客し、日程調整まで行います。課金は従量制で、1アクション0.10ドル(Flex Credits)または1会話2ドルという体系です(米国公式サイトの表示。2026年8月時点の確認で、日本向け価格は要問い合わせ)。既にSalesforceを全社導入している企業であれば、データの持ち替えが不要という点で有力な選択肢になります。
フォーム起点は「問い合わせは来ているが初動が遅い」場合に最も効きます。逆に、問い合わせ自体が月数件しかない場合は、改善の絶対量が小さいため投資対効果が出にくくなります。
料金は「月額」ではなく「商談1件あたり」で比べる
AI SDRツールの料金は課金の単位が製品ごとに違うため、月額の数字を並べても比較になりません。課金モデルの3分類(ID・席数課金/接触数・対応数課金/トラフィック・従量課金)そのものの解説はAI SDRとは?仕組み・種類・料金相場に譲り、ここでは起点タイプごとに「何が増えるとコストが跳ねるか」を押さえます。
- リスト起点 — 接触するリード数や送信数に比例する設計が一般的です。母数を増やす判断と費用が直結する反面、成果が出なくても件数分は課金されます
- サイト起点 — サイトのセッション数、または担当者のID数で決まります。Meeton aiは月3万セッションを超えると段階的に加算され、ノンアポはID数のみで流入が増えても定額です。サイトが伸びるほど費用も伸びる製品か、伸びない製品かが長期では大きな差になります
- フォーム起点 — AIの応答回数やアクション数に比例します(Agentforce 1アクション0.10ドル、チャネルトークALF 50円/件)。問い合わせが多い月ほど費用も増えます
比較の物差しは1つに統一します。商談1件あたりのコスト=月額 ÷ その月にツール経由で生まれた商談数です。下表は、月額と月間商談数から1件あたりのコストを計算したものです。
| 月額 | 月3件 | 月6件 | 月12件 | 月30件 |
|---|---|---|---|---|
| 9,900円 | 3,300円 | 1,650円 | 825円 | 330円 |
| 3.9万円 | 13,000円 | 6,500円 | 3,250円 | 1,300円 |
| 15万円 | 50,000円 | 25,000円 | 12,500円 | 5,000円 |
| 25万円 | 83,333円 | 41,667円 | 20,833円 | 8,333円 |
比較の基準になるのが人間のSDRです。仮に月給35万円の担当者を1人雇うとすると、法定福利費に採用・教育・設備などの間接費を加えた企業負担は月45〜50万円程度と見積もるのが一般的です。この担当者が月20件の商談を作るなら、商談1件あたり約25,000円になります。金額は自社の給与水準と商談数で変わるため、以下はこの前提を置いた場合の試算として読んでください。
- 月額9,900円のツールは、月に1件でも商談が増えれば人間より安い(1件9,900円)
- 月額15万円のツールは、月6件で上記の試算値と同水準(25,000円)。それ以下なら人を雇うほうが安い
- 月額25万円のツールは、月10件で25,000円。フル構成で入れるなら月10件以上が最低ラインになる
つまり「機能が多いから良い」ではなく、自社の流入量とリード量で、その件数が現実的に出るかから逆算するのが正しい順序です。月間500UUのサイトで月30件の商談は出ませんし、月10万UUのサイトで月3件しか出ないなら設定に問題があります。
自社サイトにどれくらいの商談化余地があるかは、商談化の余地 診断ツールで流入数と現在の問い合わせ数から3分で試算できます。商談化率の計算式そのものは商談化率・受注率・成約率の解説にまとめました。
2026年の業界再編:選ぶ前に確認すべき3点
この1年でAI SDR市場は再編が進んでいます。導入検討時には、製品そのものだけでなく提供体制が続くかの確認が必要です。
1. Qualifiedの資本構成が変わっている
Qualified(Piper)の公式サイトは、著作権表記が「© Copyright 2026 Salesforce, Inc.」となっており、Salesforce傘下で運営されています。Salesforce環境を使っている企業には統合面でのメリットがありますが、そうでない企業にとっては、今後の製品方針がSalesforce戦略に沿って変わる可能性を織り込んでおく必要があります。
2. Driftは1mindへ移行している
かつて会話型マーケティングの代表格だったDriftについて、Salesloftの公式製品ページには「We've transitioned from Drift to 1mind」(Driftから1mindへ移行した)と記載されています。新規で検討する製品ではなくなっているため、過去の比較記事でDriftが推奨されていた場合は、情報が古い可能性があります。
3. 料金の公開・非公開は変動する
前述のとおり、Mazrica Engageは2026年8月時点で年額72万〜360万円を公開していましたが、9月17日確認時点では公式ページに掲載がありません。比較記事の料金情報は、公開時点のスナップショットに過ぎません。本記事の数字も同様で、必ず各社公式サイトで最新の情報を確認してください。
失敗しない選び方:4つの質問で絞る
質問1:先月のサイト流入は何UUあったか
月3,000UU以上あり、問い合わせが月10件未満なら、取りこぼしが起きているためタイプ②(サイト起点)が候補です。月100UU未満なら、まずタイプ①で母数を作るか、そもそもコンテンツ・広告への投資が先になります。
質問2:問い合わせから初回接触まで何時間かかっているか
平均1時間を超えているなら、タイプ③(フォーム起点)かタイプ②で初動を自動化する価値があります。逆に既に5分以内で返せている組織なら、この軸での改善余地は小さく、母数側(タイプ①)に投資するほうが効きます。
質問3:月に何件の商談が増えれば投資を回収できるか
前章の表で、検討中の製品の月額を自社の想定商談数で割ってください。1件あたりコストが前章の試算値(人間のSDR1人で約25,000円)を大きく超えるなら、その製品は現在の規模に対して過剰です。
質問4:既存のCRM・SFAは何か
Salesforceを全社導入しているならAgentforce SDRやQualifiedが候補になります。HubSpotやその他のCRM、あるいは特定のCRMに縛られていない場合は、Salesforce・HubSpotの両方に連携できる国産製品のほうが選択肢が広がります。連携できるCRMがプランによって分かれる製品がある点には注意してください。
この4つに答えると、9製品は2〜3製品まで絞れます。そこから先は、料金非公開の製品に問い合わせて、質問3の計算に必要な数字(想定商談数の根拠)を出してもらうのが効率的な進め方です。
よくある質問
AI SDRツールとは何ですか?
見込み客の検知・調査から初回接触、会話、商談化までを、AIが相手の状況に応じて自律的に進めるツールの総称です。本記事では「商談がどこから生まれるか」で3タイプに分けています。まだ接点のない企業にAIが仕掛けるリスト起点、サイト訪問者とAIが会話して商談化するサイト起点、すでに届いたフォーム・リードへの初動をAIが速めるフォーム起点の3つで、同じ「AI SDR」を名乗っていても解決する課題は別です。仕組みそのものの解説と、旧来のチャットボットやメール配信ツールとの線引きはAI SDRとは?仕組み・種類・料金相場にまとめています。
AI SDRツールはどう選べばよいですか?
機能の多さではなく「商談がどこから生まれるか(起点)」で絞ります。商談の母数が足りないならリスト起点(アウトバウンド型)、サイトに流入があるのに商談化しないならサイト起点(インバウンド型)、問い合わせへの初動が遅いならフォーム起点(ハンドオフ型)です。そのうえで、月額を想定商談数で割った「商談1件あたりのコスト」が、人間のSDR1人を雇った場合の試算値(月給35万円・月20件なら約25,000円)を下回るかで投資判断をします。
日本語で使えるAI SDRツールはどれですか?
本記事で比較した9製品のうち、国産はリードダイナミクス、Sales Marker、Meeton ai、Mazrica Engage、immedio、ノンアポの6製品で、いずれも日本語ネイティブです。チャネルトークは日本法人による完全ローカライズ、Agentforce SDRもSalesforceの日本語環境で利用できます。QualifiedはSalesforce傘下ですが英語中心のため、日本語対応の範囲は個別確認が必要です。なお海外にはAiSDR、11x、Artisan、Warmlyなどの製品がありますが、いずれも英語圏向けで日本語サポートを持たないため、本記事の比較対象からは外しています(2026年9月時点)。
AI SDRツールの料金相場はいくらですか?
国内で導入できる製品のうち公式サイトで金額を公開している範囲では、接客チャット型が無料〜月9,000円台(チャネルトーク。AI応対は1件50円の従量制)、サイト起点のID課金が月額9,900円/ID(ノンアポ。本記事の運営元であるMy Alarm株式会社の製品です)、リスト起点の統合型が月額3.9万円〜(リードダイナミクス。同社の姉妹サービスです)、Web接客統合型が月15万円〜・フル構成25万円〜(Meeton ai)という分布です。Agentforce SDRは1アクション0.10ドルまたは1会話2ドルの従量課金で日本向け価格は要問い合わせ(2026年8月時点の確認)、Sales Marker、Qualified、Mazrica Engage、immedioは要問い合わせです(ほかは2026年9月17日時点)。
AI SDRツールを入れれば商談は増えますか?
自社のボトルネックと起点が一致していれば増えます。一致していない場合は増えません。たとえば流入が月100UUしかないサイトにサイト起点のツールを入れても接触対象が足りず、問い合わせが月40件来ているのに新規リストへメールを撒いても既存の取りこぼしは解消しません。導入前に「先月の流入UU」「問い合わせ件数」「初回接触までの平均時間」の3つを計測し、どこで詰まっているかを特定してください。
無料で試せるAI SDRツールはありますか?
チャネルトークには無料プランがあります(基本的なチャット機能のみ、AI応対は50円/件の従量課金)。ほかの多くの製品はトライアルや無料相談という形での提供で、恒久的な無料プランは一般的ではありません。小さく始めたい場合は、無料プランの有無よりも月額の絶対額と最低契約期間で比較するほうが現実的です。
Driftは今から導入できますか?
Salesloftの公式製品ページに「We've transitioned from Drift to 1mind」と記載されており、Driftから1mindへの移行が案内されています。新規導入の検討対象としては、現行製品での再比較が必要です。
まとめ
- AI SDRツールは機能一覧では選べない。リスト起点・サイト起点・フォーム起点の3タイプに分かれ、タイプごとに解決する課題がまったく別のため、自社のボトルネックと起点を合わせることが最優先
- 国内で導入できる9製品のうち、金額を公開しているのは4製品、完全非公開が4製品、残る1製品(Agentforce SDR)は米国の従量単価のみ公開。公開されている範囲でも、無料プラン(チャネルトーク)から月25万円(Meeton aiフル構成)まで価格帯は大きく開いている
- 比較の物差しは月額ではなく商談1件あたりのコスト。人間のSDR1人を雇った場合の試算値(約25,000円/件)を目安に、自社の流入量で何件出るかから逆算する
- 2026年は再編期。QualifiedはSalesforce傘下、DriftはSalesloftが1mindへの移行を案内、Mazrica Engageは料金が非公開に変わっている。海外製品を推している比較記事は情報が古い可能性もあるため、必ず公式サイトで最新の提供状況を再確認する
- 起点を見極める最初の一歩は、「先月の流入UU」「問い合わせ件数」「初回接触までの平均時間」の3つを出すこと
自社サイトにどれだけ商談化の余地があるかは、商談化の余地 診断ツールで3分で試算できます。AI SDRそのものの仕組みや分類をより詳しく知りたい方はAI SDRとは?仕組み・種類・料金相場【決定版】をあわせてご覧ください。
Webサイトの訪問者と、その場で商談を始めませんか?
ノンアポは、サイト訪問者が「今すぐ話したい」と思った瞬間に担当者とつながるアポなし商談ツールです。
初期費用0円・月額9,900円〜。日程調整もそのまま可能です。